働くママがもらえる産休中の「出産手当金」



支給額の計算

 

 

では実際に出産手当金の支給額を計算してみましょう。簡単に言えば、出産手当金の計算式は「日給の2/3×産休日数」ということになります。日給というのは月給を30で割った金額です。実際には「標準報酬月額」によって算出します。

 

標準報酬月額というのは、その文字通りに「報酬の月額」ということで、毎年7月に4月、5月、6月の給料の平均額を使って国で決めています。健康保険の場合は、第1級5万8千円~第47級121万円まで、全47等級で区分されています。

 

標準報酬月額の元となる報酬は、賃金、給料、俸給、手当、賞与など他どんな名称であっても、労働の対償として受けたものは全部含まれます。従って、残業手当、休日手当、通勤手当、家族手当、住宅手当、食事手当なども含まれるようです。

 

事例として標準報酬月額が24万円のママが産休をフル(98日間)で取得する場合は「日給=240,000円÷30=8,000円」となり、「出産手当金=8,000円×2/3×98日間=522,666円」となります。標準報酬月額が20万円でも435,806円になります。

 

このようにかなり大きな金額が貰えるので、赤ちゃん世帯の家計には助かる手当金となるはずです。

 

2007年4月から制度変更がありましたが、出産で退職しても出産手当金を貰える場合があります。それは、被保健者期間が継続して1年以上あること。そして、退職時に出産手当金を受けている場合、または、受ける条件を満たしていることです。これも重要なポイントですので覚えておきましょう。